2022年12月21日、遂に待ちに待ったELLEGARDENの6枚目のアルバム
『The End of Yesterday』が発売された
タイトルの意味は「昨日の終わり」
細美さんが自分で造った言葉だそうな、すごい
自分はアマゾンで予約して買ったから、1日早い20日にフラゲして聴くことができた
CDに包まれているラベルを剥がし、ケースからCDを取り出しCDコンポの中にゆっくりと置く
歌詞カードも丁寧に取り出して、そっと紙をめくる
ヘッドホンをして
さぁいよいよだ!ELLEGARDENと一緒に大冒険の旅に出発した
16年振りのエルレの音楽はどうなっているのか?
期待と不安が入り混じりながら再生ボタンを押した
01.Mountain Top
最初にこの曲から来たか!って思った
印象としては、音がどっしりと構えていて一瞬も隙を与えない感じがした
今までのエルレにはありそうでなかった新しい音
細美さんのバンドを遡って考えればMONOEYESっぽさも感じられなくもないが
これは紛れもなくELLEGARDENの音楽になっていると思う
長年、曲を作り続けていたらどっかの何かの曲に似てね?ってなりがちだけど
この曲はそういうのが全く感じられない、不思議
若干の疲労感?気怠さ?みたいなのも時折感じる歌詞だけど、まぁ無理はない
これは細美さんがアメリカで山登りをした体験を基に書かれた曲だからだ
ちょっと面白いなと思ったのは曲名が「山の頂上」なのに歌詞の中に
「海賊船」「眼帯」というワードが散りばめられているところ
ELLEGARDEN=海賊船ってことかなって思った
アルバムの1曲目としては最高の幕開けの神曲だった
02.Breathing
始まった瞬間、勝利を確定した神曲
曲の合間に空耳か?わかんないけど一瞬、息がはぁって聴こえた気がした、やばい
特に好きなポイントはCメロと終わり方
とにもかくにもメロディがツボすぎた
歌詞も最高だ「君はただ諦めず息をし続けろ」
「もともと持ってなかったものを捨てるのは悪くないぜ」
色々な世の中のめんどーに苛まれてる人にこそぶっ刺さる歌詞だと思う
この曲BPMが速めだからランニングに合うかもね
聴いてると不思議と闘志が沸き上がってくる
俺はブラッド・ピットなのかもしれない…
03.ダークファンタジー
今作の日本語詞の曲その1
最初はギターのアルペジオから始まる曲
何かに誘われるように異世界に迷い込んだ感じ
曲が持ってるダークっぽさはthe HIATUSの血肉を感じる
しかし、ちゃんとELLEGARDENの音に仕上がっている
エルレじゃないと、これは誕生しなかった曲だと思う
聴けば聴くほど、いいなって思える神曲
癖になるスルメソングだ、これ
04.Strawberry Margarita
メロディポップパンクロックのど真ん中、ど定番、ど直球みたいな爽快なナンバー
と思いきや歌詞の内容を見ると、ラブソングっぽいぞ?
ハッピーのお裾分けをもらった気分、そんな神曲
「I love you」と直接的にではなく表現してるCメロがすごく好きだ
こういう洒落たことを言える人になりたい
05.Bonnie and Clyde
すっごく爽やかに始まる神曲、まるで車でドライブしているかのよう
しかし、Bメロに入り自分好みのメロディが連打されていき
サビで完全に心が打ち抜かれてしまった、何度も死んだ
歌詞の内容はBonnie=ELLEGARDENの3人、Clyde=細美さんって感じかな
ELLEGARDEN全員がアメリカで過ごして、この曲を作ったんだっていう
曲の温かみをすごく感じられた
できたてほやほやすぎて、耳が火傷しちまったよ
06.瓶に入れた手紙
日本語詞の曲その2
何一つ雑味がない、とてもしっくりくる神曲
細美さんが今まで書いた日本語詞でとても良いのではないか?って思うくらい
日本語詞の書き方の練度が上がってる気がする
賛否両論あれど、the LOW-ATUSのアルバムを作った経験は何となく反映されてると思ったな
曲の2回目のサビが終わった後の生形さんのギターソロが最高!の一言
これがあるからこそELLEGARDENの曲だ!って気づけるみたいなところがある
07.Firestarter Song
最初のギターの入り方がLed ZeppelinのImmigrant Songに似てるらしい
たしかに曲を確認したところ、なるほどなって思った
ELLEGARDENの曲としては、全く新しいところにきたんじゃないかって感じ
これも何回か聴いてると良い感じに乗れる神曲
歌詞も「ラジオをつけて、ステレオで鳴らそうぜ」だって言ってる
信じられるか?昔のエルレの曲は
ラジオはStupidだ!とかSmashしろ!とか言ってたのに
こういう事を言えるようになったんだな
大人になったELLEGARDENを感じることができる曲だと思うぜ
08.チーズケーキ・ファクトリー
日本語詞の曲その3
懐かしさと嬉しさと可愛らしさで感情が迷子になってしまう神曲
「ファクトリー」で急に発音がネイティブになるところで口角が上がった人は多いはず
それと同時に懐かしさもこみ上げてきた人も多いはず
「あとになって」も「あとンなって」って歌ってるし
昔からのファンをノスタルジックとエモさで殺す気か!?
この曲も2回目のサビが終わった後に生形さんのギターソロが炸裂する
この曲の場合は超必殺技だ!ってイメージのギターソロが耳に流れ込んでくる
最後のサビがなんか知らないけどすごく好き
ちょこっと変えてるだけなんだけど、時間軸の変化を感じられて良い
09.10am
疾走感があるのに、なぜか切なくなる神曲
「ギアを上げろ 固めるんだ」ってところ
なんとなくスラムダンクの赤木の「いいからテーピングだ!!」を思い出した
まぁ、それくらいの熱量がある曲なんだぜって話
この曲も新しいELLEGARDENって感じで遥か先まで行ってしまったのかな?
置いてかれてしまったのかな?って思ったらCメロでちゃんと待ってくれていた
このCメロは間違いなくELLEGARDENだって思ったな
そして、さりげない要素なんだけど曲の終わった後のアウトロの部分が
エルレの「45」って曲を想起してエモすぎた
10.Perfect Summer
ELLEGARDENは音楽の女神様に間違いなく愛されている
生まれるべくして生まれた最高の神曲
細美さんのファルセットがとても素晴らしい
これが今風のロックの姿なのだろうか
美しいメロディなのに、ちゃんとロックを感じる
歌詞の節々からもそれらを捉えることができる
この曲からは、細美さんは一人で曲を作っているのではなく
ELLEGARDEN全員で作っているんだってのをとても感じられた
11.Goodbye Los Angeles
最初の第一声で、ジミーイート?って思って嬉しくなった神曲
ロサンゼルスって単語はどこにもないけれど
「さらば太陽の街」がそれを表現してくれていた
Till I come back to the end of yesterday
(僕がまた昨日の終わりに戻ってくるまで)
To the end of yesterday
(昨日の終わりに)
サビの最後あたりにアルバムのタイトルに使われてる言葉がようやく登場する
昨日の終わりが一体何を指してるのだろうか?
それはELLEGARDENが今後このアルバムの曲達と共に活動を本格的にするということ
決意の現れかなって思った
そして、Cメロの歌詞にグッときた
I won't forget you made me feel protected
(忘れはしないだろうな 君に守られていると感じたあの気持ちを)
なんだか不思議な気持ちになった
守られているというか、救われているのはこっちの方なのに
この曲は次に進むパワーをくれる
これでアルバムは締めくくられるけど、俺たちの冒険はまだ終わらないぜってこと
そして、再び1曲目に戻りリピートしてしまうんだなー
・まとめ
全体を通して最高のアルバムだと思う
それは昔から聴いてたからとか、ファンだからとか関係なしに思ったこと
ここまでの領域に達するのに、どれだけの苦難や逆境を越えてきたのか?
それは自分には到底想像できない
今までのELLEGARDENとは違うところを出しつつ、最高のアルバムを作るっていう挑戦
本当に完全勝利したなーって感じだ
最後に一言添えさせてください
細美さん、生形さん、高田さん、高橋さん
アルバム制作お疲れ様でした!スコットもお疲れ様!
素晴らしい作品をありがとうございます!
あと感謝を述べたいのは ONE OK ROCK
あなた方がいなければELLEGARDENの復活がなかったし、今回のアルバムも聴けなかっただろう
マジで感謝してます!
多分、このアルバム一生聴き続けるだろうな…
宝物ができました!大事にします!
ここまで読んでくれた方々、ありがとうございました!!